資格と肩書きの違い!知の蓄積がなされない日本社会の行き詰まり原因
どうも、Glocal Lifeです。
今回の記事では、個人の資格よりも肩書きを重視してるから、
日本社会は行き詰っているのではないかと考えてみました。
資格と肩書きの違い
アメリカの本の著者は、
博士号取得者は名前の後に必ず「Ph.D」をつけるけど、
日本では、そういうのを見ないなぁ〜と思ってたら、
日本の場合は、
「○○大学教授」という肩書きをつけることが多いらしい。
Ph.D(博士号)はその人個人の資格で、
大学を辞めても変わらないけど、
「○○大学教授」というのは社会的地位の肩書きだ。
日本とアメリカの読者の興味の違い
つまり少し強引かもしれないが、一般化すると
「アメリカの読者=著者個人の資格に興味がある」
vs.
「日本の読者=著者の社会的地位に興味がある」
とは言えないか?
出版社の戦略の問題か?
まあ、読者の問題というよりも、
著者の信頼性を確立するのに、
何を基盤として売り出そうとしているのかという、
出版社の戦略の問題かもしれないが…
ちなみに、日本の出版業界は、
グローバル・スタンダードで見て、
大変に情けない内情だと思う。
詳しくは、こちらの記事に書きました。
知の蓄積ができない日本社会
こちらの本で詳しく書かれていましたが、
日本は知の蓄積ができない社会構造になっています。
サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)
- 作者: 西内啓
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それは、個人の資格ではなく、
社会的な肩書きの方に
重きを置かれているからじゃないだろうか?
この本の詳しい感想を書いた記事はこちらです。
肩書きが頼りにならない時代
これまでの日本社会では、
社会的な地位や肩書きは、
絶対だったかもしれないが、
これからの時代は、
あまり意味を持たなくなるだろう。
変化のスピードがあがり、
社会的な地位や肩書きも、
目まぐるしく変わっていくからだ。
結婚相談所開設した元大学准教授
その点、興味深く思うのが、
以前の記事でも何度かご紹介しているこの漫画です。
- 作者: 矢樹純,加藤山羊
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漫画「あいの結婚相談所」は
元大学准教授の藍野さんが、
専門である動物行動学に基づいて、
一風変わった結婚相談所を開設した話です。
動物行動学から結婚を考える
動物行動学の知見から、
結婚を独特な観点で捉えていて、
成婚率100%を誇っています。
科学的な知見に基づいて、
お見合い相手が実際に会うを禁じ手いて、
やり取りはSkypeのみというのも興味深いです。
研究者が大学の外で生きられる環境づくり
理系を除く大学教授って
「潰しがきかない職業」のように思われてるけど、
専門を生かしてこういう感じに世の中に関わって、
大学の外でも生きていければいいと思う。
「あいの結婚相談所」の藍野さんのように、
自分の専門を生かしつつ、
大学から飛び出して違う仕事をするのが私の夢です。
藍野さんは、顔はキモいけど、
生き方としては、けっこう憧れています。
日本でもこのように、
研究者が大学の外で生きられる環境づくりが、
社会全体の向上のために必要ではないだろうか?
まとめ
という訳で、今回の記事では、
個人の資格よりも肩書きを重視してるから、
日本社会は行き詰っているのではないかと考えてみました。
結論としては、以下の3点です。
1)本を読む時に、アメリカ人は、
著者個人の資格に注目するが、
日本人は肩書きに注目することが多い。
2)これからの社会では、変化のスピードがあがり、
社会的な地位や肩書きも、
目まぐるしく変わっていくから、
個人の資格よりも肩書きを重視する社会では、
知の蓄積がなされにくい。
3)これからは、肩書きよりも個人の資格を重視した方が、
日本社会にとって、価値的だと思う。
多様な意見の一つとして、
少しでも皆様のご参考になれば嬉しいです。
これからもGlocal Lifeをよろしくお願いします。