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悩んだ時の3つの判断基準!ガンジーのテストに合格できるか試そう!

みなさんは、何か迷った時は、どのような基準で選択しますか?

今回の記事では、私が人生の岐路で悩む時に、

基準にするように心がけている3つのことを紹介します。

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1. 自分に合うか?合わないか?

まず、単純に、そのことが自分は好きか、嫌いかを考えます。


好き嫌いって、子供っぽく思えますが、

要はそのことが自分に合うか、合わないかということです。


これは、一時の感情ではなく、自分のことを良く知っていないと判断できないので、

意外と難しい大人のテクニックです(笑)

自分の本当にやりたいことに向き合う

多くの人は、自分の気持ちに正直になるよりも、

「これをしておけば、周りの人に良く思われるかな?」

みたいな打算で動いています。


フランスの精神分析の巨匠であるラカンは、

「欲望とは『他者の欲望』である」と喝破したが、


ほとんどの人間は、自分の本当にやりたいことに気がつかないで、

他の人が欲しがっている物を、無自覚に同じように欲しがっているだけだ。

お金が欲しい時の罠

「もっと年収が高くなりたい」なんて、その最たるものだろう。


具体的に何かやりたいことがあって、そのためにお金が必要ならまだしも、

「もっと良い家に住みたい」「もっと良い車が欲しい」


「もっと贅沢をしたい」などの漠然とした気持ちは、

お金という抽象的価値を通して、他者の欲望に振り回されているだけだ。

欧米ではラカンが人気

ちなみに、精神分析と言えば、日本ではフロイトやユングが有名だ。

特に、河合隼雄さんの知名度のせいか、日本ではユングが人気だ。


しかし、意外に思われるかもしれないが、

欧米の文芸評論の精神分析では、ユングは全く相手にされていない。

フロイトとラカンが二大巨匠だ。


私は個人的にはユングを興味深く思っているし、東洋思想と相性が良いと思うが、

ラカンもラカンで、面白い思想家なので、興味のある方は、もっと詳しくどうぞ。

ジャック・ラカン - Wikipedia

2. 役に立つかどうか?

話を戻して、私の判断基準の二つ目は、役に立つかどうかである。


ちなみに、私にとっては、この3つの価値基準には明確な序列があって、

1つ目より2つ目、2つ目より3つ目が大事である。


なので、自分が好きじゃないからと言って、

役に立つものを見捨てないように自戒している。

イケダハヤトの例(その1)

例えば、有名ブロガーのイケダハヤトさんの場合、

他人の感情を煽って、意図的に炎上を起こすようなスタイルは、

私の美意識に合わない(1つ目の基準)。


しかし、ブログ初心者の私にとって、

彼が書く物は参考になる時も多い。


私個人が「役に立つ」と判断した場合は、

好き・嫌いの感情は、ひとまず横に置いといて、

合わない人からも謙虚に学ぶように心がけている。

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3. 社会を善くするものか?

私の判断基準の三つ目は、社会を善くするものかどうかである。

これは判断は、なかなか難しい。


本人は良かれと思ったことが、結果的に悪くなってしまうこともあるし、

社会を善くする意図がそんなに無く始めたことが、

結果的には、多くの人に感謝されることもある。

善悪の意図と結果

善意が必ずしも、善の結果に結びつく保証が100%ないのが痛いところだが、

それでも、私は80%ぐらいの確率で、善悪の意図と結果は結びつくと思っている。


そういう面で、人間は完璧じゃないし、

意図した通りの結果は出ないかもしれないけど、

私個人は「誠実」と「思いやり」を忘れたくないと思う。

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インド訪問時に出会ったガンジーの言葉

この3つ目の判断基準を考える時に、忘れられないガンジーの言葉がある。

私が大学4年生になる前の夏休みのことだ。


中国の北京への半年間の留学を終えて、アメリカに戻る前に、

インド人の友人の家に、格安航空券を使って、遊びに行ったことがある。


その時の私は、大学卒業後の進路について、深く悩んでいたが、

ニューデリーに郊外にあるガンジー記念館で


Gandhi's Talismanとして掲げられていた言葉が、

私の人生を照らす道標の一つになった。

ガンジーの「座右の銘」

talismanとは護符、お守りのことだが、

「ずっと身につけて、心に置いているもの」という意味で、

日本語の「座右の銘」という理解で問題ないと思う。


少々長くなるが紹介したい。

どうしたらいいか迷った時、

また自分のことだけでいっぱいいっぱいになった時、

次の「テスト」を自分自身にしてみなさい。


あなたが見たことのある一番貧しい人、

一番弱い立場の人の顔を思い浮かべてみなさい。


そして、自分がしようと思っていることが、

その人のためになるかどうか考えてみなさい。


あなたがやろうとしていることによって、

その人は何か得るものがあるのか、

その人は自分の人生と運命を自分の手に取り戻すことができるのか。


つまり、あなたのその行為は、

お腹を空かし心も満たされていない何百万の人々に

スワラジ(自立)をもたらすことにつながるのか、

考えてみなさい。


その時、あなたの迷い、あなたのエゴが

消え去っていることに気づくはずです。

英語の原文

英語の原文は、こちらです。

Whenever you are in doubt,

or when the self becomes too much with you,

apply the following test.


Recall the face of the poorest and the weakest man

whom you may have seen, and ask yourself,

if the step you contemplate is going to be of any use to him?


Will he gain anything by it?

Will it restore him to a control over his own life and destiny?


In other words, will it lead to Swaraj for the hungry and spiritually starving millions?

Then you will find your doubts and your self melting away.

日本語訳は、こちらのサイトを参照にさせていただきました。

minsai.exblog.jp

良心と向き合う

私は自分の人生に本当に悩んだ時は、

ガンジーのこの言葉を思い出すようにしている。


私の知識は限られているし、何が社会にとって善いことなのかは正直わからない。


また人間というものは、自己正当化の欲望が強い生き物だから、

たとえ自分のエゴのための選択だとしても、いくらでも自分を正当化して、

自分の良心の抗議など、無視してしまえる。


しかしガンジーが自分の「お守り」として掲げたこのテストは、シンプルで良い。


「あなたが見たことのある一番貧しい人、

一番弱い立場の人の顔を思い浮かべてみる」というテストは、

自分の良心の一番純粋な部分と向き合える気がする。

イケダハヤトの例(その2)

再びイケダハヤトさんの例を使うと、

彼のいろいろなアイディアは役に立つと思うが(2つ目の判断基準)


最近はあまりにも金儲けに走り過ぎていて、

ブログ初心者やインターネット初心者を食い物にしていると思う。

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ガンジーのテストに合格するか?

もちろん、彼自身も奥さんや子供を養わなければいけないだろうし、

そのための金儲けは、いくらでも自己正当化できるだろう。


また、彼が成功することで、後に続く多くの人の希望になる部分はあるだろう。


ただ、現在の彼の行動は、私から見たら、

ガンジーの「一番弱い立場の人の顔を思い浮かべてみる」

というテストに合格しないで、

社会に少々悪影響を及ぼしていると思ったので、そのことについて書いた。

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私の3つの価値基準

イケダハヤトさんに関しては、私の価値基準の3つの中で、

1つ目の基準(好きか嫌いか、私個人の美意識に合うか合わないか)に不合格で、

2つ目に基準(役に立つか)に合格で、

3つ目の基準(社会を善くしているか?)に(現時点では)不合格という

大変に興味深いケーススタディーを提供してくれたので、ご紹介させていただいた。


上に述べたように、私にとっては、この3つの価値基準には明確な序列があって、

1つ目より2つ目、2つ目より3つ目が大事である。


自分の好きなものじゃなくても、役に立つものからは謙虚に学びたいし、

例え好きじゃなく、(自分に直接の)役に立たなくても、

社会を善くしているものには素直に賞賛したいと思う。

まとめ

という訳で、多様な価値基準の内の一つとして、

今回の記事では、私の価値基準もご紹介しました。


私の価値基準が、世界中で唯一正しいとか主張するつもりはないし、

以前に述べたように、人それぞれに異なっているのが自然なんじゃないだろうか?


ただ私個人は、他人が何を大切にしているかということを知ることは、

自分自身を知るためにも参考になる部分が多いので、

みなさん自身の思考の一助になれば嬉しいです。

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