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「人は皆いつ刑が執行されるか分からない死刑囚である」(ユゴー)

どうも、Glocal Lifeです。

今回の記事では「人は皆いつ刑が執行されるか分からない死刑囚である」という

フランスの文豪・ユゴーの言葉について考えてみました。

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人はいつかは必ず死ぬ

前回の記事で詳しく書いたが、

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先輩の突然の訃報を聞いて

「人は皆いつ刑が執行されるか分からない死刑囚である」という

フランスの文豪・ユゴーの言葉を思い出した。


何一つ確かなことがない人生の中で

「人はいつかは必ず死ぬ」ということだけは揺るがない。


その自分にとって、絶対的な「死」が訪れるのは、

今日かもしれないし、明日かもしれないし、

何十年後かもしれない。


それは、誰にもわからない。


死について考えることは

「どう生きるか」を考えることの表裏一体なのかもしれない。

生きる意味や目的があるか?

そこで思い出したのは、こちらのキング牧師の言葉だ。


3つの強さ

逆説的だけど

「何かのために死なない人間は、

生きるにふさわしくない」というのは

真理かもしれない。


「このためになら、死んでも構わない」とまで思えるものを

見つけられた人間は幸福だ。


主にこの3つの点で、他の人間より強いんじゃないかと思う。

①目先のことだけじゃなくて、

大局観から人生を眺められる。


②生きる意味や目的が定まっているので、

人生の取捨選択に賢明になれる。


③死んでも構わないと思えば、何も恐れない。

「死刑囚最後の日」

ちなみに「人はみないつ刑が執行されるか分からない死刑囚である」という

フランスの文豪・ユゴーの言葉は

「死刑囚最後の日」という短編小説の一節です。

死刑囚最後の日 (岩波文庫 赤 531-8)

死刑囚最後の日 (岩波文庫 赤 531-8)

ユゴーの「死刑囚最後の日」は

青空文庫やこちらのKindleで全文無料で読めるのでオススメです。

死刑囚最後の日

死刑囚最後の日

ただ翻訳が古くさいので、読みやすい翻訳は、こちらです。

死刑囚最後の日、見聞録、言行録 (ヴィクトル・ユゴー文学館)

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Kindleの読み放題では、こちら。

死刑囚最後の日

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ユゴーの死刑廃止の信念

「死刑囚最後の日」という短編小説は、

ユゴーの死刑廃止の信念を表したものなんだけど、

私も死刑廃止に賛同する。

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Wikipediaによると、

20世紀末から欧州諸国が死刑制度を廃止し、

国際連合も死刑廃止条約を打ち出したため、

21世紀初頭の国際社会は死刑制度が廃止された国が半数となっている。

死刑存廃問題 - Wikipedia

日本では、まだ死刑は合法だが、

しばらくは実施されていない。


世界的な潮流から見ると、

死刑廃止は、文明社会の必然だと思う。

司法制度の矛盾

もともとユゴーは世界的な大作「Les Misérables」などで、

司法制度の矛盾を鋭く指摘している。

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私もどうも「人が人を裁く」ということに対して、

違和感を禁じ得ない。

詳しくは、こちらの記事をどうぞ。

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真の犯罪の抑止力とは何か?

死刑を廃止したら、

犯罪の抑止力がなくなるという人がいるが、


犯罪者だって、自分の意志で犯罪を犯したのが半分で、

残りの半分は育った環境とか社会とか、

その人の自由意志を超えた部分があるんじゃないだろうか?


その自由意志を超えた半分の部分は、

社会の皆で共有するぐらいの共感力が、

真の犯罪の抑止力ではないかと、個人的には思う。

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自己責任は半分ぐらい

人生って、自己責任は半分ぐらいで、

残りの半分は、遺伝とか社会とか時代とか生まれ育った環境とか、

自分でどうしようもない部分で決まっている気がする。


そうと思うと、自分にも他人にも適度に優しくなれる気がする。

詳しくはこちらの記事をどうぞ。

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絶対に犯罪に巻き込まれない自信があるか?

犯罪の話をすると、犯罪者を裁いて、

刑を実行したら終わりのようなイメージがあるが、

犯罪者にとっても、被害者にとっても、

そこで終わる話ではないんじゃないだろうか?


人を裁くのは英雄行為ではないし、

刑務所に入れれば終わりじゃないと私は思います。


私は今まで特に犯罪を犯したこともないし、

今の所、法律を破りたいと思ったこともない。


でも一生涯死ぬまで、

この幸運な状態が続くかどうかは誰にも分からない。


自分だって事件の被害者や加害者になる可能性がゼロじゃないから、

裁判制度の問題に興味がある。

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まとめ

という訳で、今回の記事では、

「人はみないつ刑が執行されるか分からない死刑囚である」という

フランスの文豪・ユゴーの言葉について考えてみました。


多様な意見の一つとして、

少しでも皆様のご参考になれば嬉しいです。

これからもGlocal Lifeをよろしくお願いします。

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