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どの生き物を食べてもいいか?ベジタリアンと異なる仏教のアプローチ

どうも、Glocal Lifeです。

以前の記事で、アメリカのベジタリアンに感じる違和感を語ったが、

今回の記事では、彼らとは異なる仏教のアプローチを紹介したい

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アメリカの菜食主義者

前回の記事を簡単に紹介すると、菜食主義者も、様々な種類があるし、

特にインド系の方は、長い歴史があるので、一概には言えないのですが、


アメリカのベジタリアンは、近代啓蒙主義の流れにのっとって、

殺す動物がかわいそうだから、動物を食べない」という方が多い気がします。

私の違和感

私はそれに関しては、すごく違和感がある。

その人たちは、動物は食べなくても、野菜は食べるわけでしょ?


どうして動物を殺すのはかわいそうで、

植物を殺すのはかわいそうじゃないんだろう?


殺していい生命(動物)と殺していけない生命(植物)を、

そんなに簡単に機械的に決めていいんだろうか?

それこそが、「人間の傲慢」なんじゃないだろうか?

詳しくは、こちら

詳しくは、こちらの記事をご参照ください。

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釈迦の言葉

このようなことを考えると思い出すのが、恩師が以前に教えてくれた釈迦の言葉だ。


ある人物が釈迦に、このような質問をした。


「殺して(食べて)よい動物と殺してはいけない動物を、

どのように分けるのですか?」


ヒンズー教では、牛は神聖な生物とされて、殺すのを禁じられている。

そこらへんの色々な文化的・歴史的事情もあっての質問だったのかもしれない。

ヒンドゥー教 - Wikipedia


それに対する釈迦の返答が面白い。

釈迦はどの動物を殺してよくて、どの動物を殺してはいけないと答える代わりに、

殺す心を殺すのだ」と答えたらしい。

釈迦の返答は詭弁か?

高校生の頃、この話を初めて聞いたときは、正直、詭弁だと思ったし、

質問に答えないで、答えをすり替えたようにしか感じられなかった。


でも年を経るにしたがって、この釈迦の回答を興味深く思う自分がいる。

正直、すごく深い内容だと思うので、今でもあまりよく理解できていない気がする。

「殺す心を殺すのだ」と言われても、さっぱり意味がわからない。


ただ「この動物は殺して食べてもいいが、あの動物は駄目だ」

などという回答をしなかったのは、釈迦の炯眼だなと思う。


そういう返答の仕方は、

私が辟易している21世紀のアメリカの菜食主義者と同じだからだ。

感謝と慈しみの心

これは私の勝手の解釈だが、「殺す心を殺すのだ」という釈迦の真意は、

「食べるという行為は、他の動物や植物を殺して、

自分の糧にするという罪深い行為だが、


そうやって、

地球上の生命すべてが食物連鎖と輪廻の輪の一部であることを感じて、


他の生物を殺す野蛮な心ではなく、

周りの生命に対する感謝と慈しみの心で生きていきなさい」

というメッセージではないかと思っている。

まとめ

まあ、凡人である私は、釈迦の境涯には程遠いが、

漫画「銀の匙」を読んで、「生きることへの感謝と慈しみの気持ち」を感じたので、

今回のブログに感想を書いてみました。

銀の匙 Silver Spoon(1) (少年サンデーコミックス)

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現代日本に必要な漫画?

この漫画に関しては、以前は読まず嫌いだったので、認めるのも少々シャクだが、

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この漫画は、「どうして人を殺してはいけないの?」などの子供からの質問に

愚かな大人が答えられない現代日本の腐った風潮に、必要な漫画かもしれない。


読んだことのない方は、ぜひ一度おすすめしたい。

こちらのエッセイ漫画も合わせてどうぞ。

百姓貴族 (1) (ウィングス・コミックス)

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