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肉食には本質的に不潔なところがある?アメリカの哲人・ソローに学ぶ

どうも、Glocal Lifeです。

今回の記事では、食事に対するソローの考え方を紹介します。

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釣りや猟と人間の本能

釣りや猟というのは、一種の人間の本能に根ざしているように思うが、

その二つをたしなむのは圧倒的に男性が多い気がする。


ならば、それは人間の本能ではなく、男性の本能なのだろうか?


釣りをたしなむ女性も最近は増えているらしいが、

何か本質的な性別の違いの感覚が、そこには存在するのだろうか?

ソローの考え方

ソローの釣りや猟に関する考え方が興味深いと思う。

彼は少年に釣りや猟を経験させることを推奨する。


しかし同時に、無分別な少年時代が過ぎ去ると猟や釣りを自然に卒業するようになると言う。


最初は狩人や釣人として森へ行くが、

そのうち詩人や自然科学者になり、

むやみに生き物を殺さなくなると説明する。

森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)

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肉食は不潔?

ソローの「肉食には本質的に不潔なところがある」という言葉に共感する。


私は慈善的な理由からの菜食主義は反発するが、

ソローの「肉食に対する嫌悪は一種の本能的なもので、

自分のより高度な詩的機能を最高の状態に保つことに真剣であった人達は、

肉食や過食を避けて粗食を求めた」というのは理解できる気がする。

殺していい生命と殺していけない生命?

私は慈善的な理由からの菜食主義や動物愛護に、イマイチ共感できないのは、

生命に序列がつけられているような気がするからだ。


殺していい生命と殺していけない生命を

簡単に機械的に決めるのは「人間の傲慢」な気がして、どうも共感できない。


詳しくは、こちらの記事をどうぞ。

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大食漢 とは 幼 態 に ある 人間

その他、興味深いソローの洞察を紹介してみます。

「大食漢 とは 幼 態 に ある 人間 の こと で ある。

国民 全体 が そうした 状態 に ある 場合 も あり、


その 国民 には 空想 と 想像力 が 欠如 し て い て、

その と ほう も ない 大きな 腹部 がそのことを暴露 し て いる」

(ソロー「森の生活」)

想像力を害しない食事

「想像力を害しない、 単純 清潔な食事を用意して料理するのは難しいことである。


だが、肉体に食物を与える時は、

この想像力 にも 食物 を 与える べき だ と 考える。


この 二つ は 両方 一緒 に 同じ テーブル に つく べき もの で ある」

(ソロー「森の生活」)

食物の本当の味を識別する者

ついでに、この箇所を読んで、肥満の人は手軽なジャンクフードが好きで、

自分で手間をかけた物を食べる人は太りにくいという記事を思い出した。

「食物の本当の味を識別する者は

決して 大食漢 で あり え ない し、

識別 でき ない 者 は 大食漢 以外 では あり え ない」

(ソロー「森の生活」)

グローカルな生き方

私がソローの「森の生活」が好きなのは、

それが最良の形で、私の目指すグローカルな生き方を実践しているからだ。


身近な生活に真正面から取り組みながら、

世界中の最良の思想を生き生きと呼吸している。


ああいう風に生きてみたいと思う。

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ソローの本

ソローに興味のある方は、こちらの本も合わせて、どうぞ。

孤独の愉しみ方―森の生活者ソローの叡智 (智恵の贈り物)

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ヘンリー・ソロー 野生の学舎

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まとめ

という訳で、今回の記事では、

食事に対するソローの考え方を紹介しました。


多様な意見の一つとして、

少しでも皆様のご参考になれば嬉しいです。

これからもGlocal Lifeをよろしくお願いします。

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