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教授になって初めて見えた!学生には見えないアメリカの大学の裏側!

え〜と、前回書いた「アメリカの大学教授の仕事が楽だよ」という記事が、
意外にも多くのブクマをされて、様々なコメントが載っています。

私は、基本的に「コメントは、何を書いても自由だ」と思っているので、
一々反論はしたくないのですが、

今回の記事に限っては、
「見えている立場の違いが大きいのかな」と感じた部分が多かったので、
補足説明という形をさせていただきます。

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アメリカに留学なさっている方のコメント

特に、目についたのは、実際にアメリカの大学に留学なさっている方が、
「私の知っているアメリカの大学教授は、そんなことない!」というコメントです。

そのお気持ちは、すごくよく分かります。

一人一人、状況が違う

実際に、アメリカの大学教授と言っても、一括りにすべきではなく、
一人一人、全く違う性格でしょうし、全く違う人生を送っていらっしゃるでしょう。

「すべてのアメリカの大学教授が、みんな同じだ!」なんて、
乱暴なことを言うつもりは、毛頭ありません。

また、記事の最後で述べたように、「理系か文系か」「研究大学か教育大学か」で、
状況も変わってくるでしょう。

教授になって初めて見えた大学の裏側

ただ、一つだけ言いたいのは、私も学生の頃は、教授は忙しいと思っていたんですよ!

テニュア・トラック(終身雇用コース)の助教授になって4年間で、
11年間の学生時代には、全く見えなかったアメリカの大学の裏側、

もっと正確に言えば、アメリカの大学の「教授たちの裏側」が
はっきり見えるようになってきました。

ぶっちゃけ言えば、今、自分の学生の頃の指導教官たちを振り返ると、
彼らは、学生たちの前では、格好つけて、忙しい振りをしていたんですね。

学生には見えない教授の裏側

私は18歳の頃から、15年間、
ず〜と、アメリカの大学で過ごしてきました。

15年間の内、学部生の4年間、修士課程の2年間、そして博士課程の5年間の
計11年間は学生でした。

学士号・修士号・博士号を、それぞれ別の大学で取得したので、
少なくとも、学生の間でも、3つの大学の内部をつぶさに観察できました。

博士課程の学生にも見えない

特に、博士課程の時なんて、教授たちと大変に親しくしてもらっていたので、
教授たちの生活スタイルも、よく分かっていたつもりだったんです。

しかし、今、振り返ると、博士課程の学生に対しても、
教授たちは、結構、見栄を張っていましたね(笑)

「忙しい振り」をしとけば楽

誰でも、「自分はヒマ人だ」なんて吹聴したくないんですよ。

そして、アメリカの大学教授の仕事は、「忙しい振り」をするのが、
すごく楽な仕事なんですね。

「忙しい振り」さえしてれば、学生も、家族も、友人も、
尊敬して、一目を置いてくれますから(笑)

「忙しい振りをしとけば、面倒なことから逃れられる」というのは、
別にアメリカの大学教授に限らず、日本のサラリーマンだって、
社会人なら誰でも経験があると思います(笑)

「お客さん」の立場では見えない裏側

実際に前回の記事で書いたのは、教授の仕事の「教育」の部分だけなので、
「研究」の部分では、ヒーヒー言っている教授も多いと思います。

ただ、日本人でアメリカの大学を経験された方は、留学か、研究員、客員教授のような、
言わば「お客さん」の立場で行かれた方が多かったように思うので、

実際に、テニュア・トラック(終身雇用コース)で、
大学内の政治や、教授同士のドロドロした人間関係を体験された方は
意外と少ないのかもしれないと思い、補足説明をさせて頂きました。

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