アメリカの学生生活の雰囲気が一番リアルな漫画パッション・パレード

どうも、Glocal Lifeです。

たまたま読んだ漫画の「パッション・パレード」が、すごく良くてビックリした。

アメリカの学生生活を描いた日本語の漫画の中で、

一番リアルな作品だと思う。

パッション・パレード　朱鷺色三角2 1 (白泉社文庫)

人種社会のアメリカ

この漫画の俊逸な所は、

アメリカの中西部の田舎の高校に

バスケットボール留学した日本人の主人公に対して、

主人公の恋人に、黒人女性

主人公の親友に、黒人少年

主人公のライバルに、黒人青年

と、黒人社会の真っ只中に切り込んだことだ。

印象が薄い白人

もちろん、物語の舞台の高校には、

白人の学生もたくさんいるし、

バスケットボール部の顧問を始め、

白人の登場人物も多い。

しかし、主人公の恋人・親友・ライバルと比べると

どうも印象が薄い。

ヒロインが素晴らしい

特に素晴らしいのは、主人公の恋人になる

アフリカ系アメリカ人の少女だ。

彼女を、あれだけ魅力的に描くことができたという１点で、

この作品は、他の紋切り型漫画と一線を画している。

唯一リアルを感じた漫画

アメリカの大学で１５年間を過ごした身としては、

日本の漫画で描かれるアメリカの学生生活は、

驚くほど、紋切り型で、

実際の生活と全く異なっている。

しかし、私はたぶん三千冊以上の漫画を読んできたと思うが、

この漫画だけはアメリカでの学生生活の「リアル」を感じた。

アメリカの学生生活の雰囲気

もちろん、この漫画にも、紋切り型の表現は山ほどあるが

（漫画とは、ある程度そういうものだ）

この漫画が伝えるアメリカでの学生生活の雰囲気は

私が実際に体験したものと、驚くほど似ている。

人種社会のアメリカの「リアル」に

ここまで迫った日本の漫画作品として

素直に「素晴らしい」と賛辞を捧げたい。

１巻３００円から

アマゾンのKindleだと３００円で読めるので、

アメリカの学生生活に興味がある方は、

ぜひ一読をすすめたい。

全６巻で終了するが、最後まで飽きさせない名作だと思う。

パッション・パレード　朱鷺色三角2 1 (白泉社文庫)

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