ミシェル・オバマのスピーチに感動!差別根絶のための2つの実践方法
ミシェル・オバマ(オバマ大統領夫人)は、一人の人間として好きです。
大統領夫人としての最後の卒業式のスピーチは、
内容が本当に素晴らしくて、感動しました。
スピーチの抜粋
以下、彼女のスピーチの抜粋です。
"Living without privilege makes you stronger."
(特権をなしに生きることは、あなたを強くする)
"It's important for you to understand
that your experience facing and overcoming adversity
is actually one of your biggest advantages."
(逆境に直面して乗り越えることは、
あなたにとって最大の強みの一つだということを
理解することが大切です)
スピーチの全文は、こちらのビデオをどうぞ。
Michelle Obama trashes Trump FULL Commencement Speech At CCNY Graduation June 3 2016
2分間の字幕付きビデオは、こちらで見れます。
苦労を成長の力に
本当に苦労して、その苦労を自己の成長の力に変えた人じゃないと、
こういう言葉は出てこない気がする。
「黒人女性」として、生まれ育っただけで、
味わってきた屈辱や苦渋の経験は、
日本で生きている私たちの想像を絶すると思う。
アジア系アメリカ人の指導教官の話
私が心から尊敬する博士課程時代の指導教官が
このような話をしてくれたことがある。
ちなみに私の指導教官は、アジア系アメリカ人の2世で、
彼自身も様々な人種差別を体験してきた人だ。
白人が黒人になってみた実験
指導教官がしてくれた話は、以下の通りです。
あるユダヤ系の白人の青年が、
人種差別と言われてもピンとこなかったので、
実際に自分の肌を黒く塗りつぶして、
髪の毛もパンチパーマをかけて、
黒人になりすます実験をしたことがあるそうだ。
肌を黒くした途端に、
スーパーマーケットやガソリンスタンド、
コーヒーショップや街の公園でも、
人々の視線や態度が一変したそうだ。
その白人の青年は、心が折れてしまって、
1週間以内に、肌も髪も元に戻してしまったそうだ。
人種差別は過去の遺物ではない
「人種差別などは、奴隷制と同じく過去の遺物で、
現代の世界には存在しない」と心の底から信じている人は、
ぜひ、この実験を自身で試してほしい。
私の白人の友人たちも、アジア人である私が受けている差別に、
あんまりピンと来ていない人がたくさんいる。
差異へのこだわり
しかし、釈尊が人間の心に巣食う悪を
「差異へのこだわり」と喝破したように、
さまざまな差別というものは、簡単にはなくならないだろう。
現代日本での差別
今の日本でだって、
人種差別はアメリカより体験しずらいかもしれないが、
男女差別、学歴差別、地方出身者への差別、同性愛者差別など、
差別の形態をあげたら、きりがないだろうと思う。
他人を見下して優位に立つ
私は、どのような差別であれ、その根底には、
「他人を見下すことで自分が優位に立ちたい」という
ねじ曲がった自己愛が存在していると思う。
私自身も、気がつかないうちに、
誰か他の人を差別しているのかもしれない。
そのような自戒と謙虚な姿勢が、
差別の根絶には不可欠だと思う。
差別に負けない姿勢
自戒と謙虚の姿勢と共に、差別を根絶するためには、
差別には絶対に負けない強い姿勢を示す必要があると思う。
私がミシェル・オバマに感銘を受けるのは、
彼女自身が、黒人女性という人種差別に負けずに、
逆境を自己の成長のバネに昇華していることだ。
人間の2つの種類
私は人間には2つの種類があると思う。
不本意で理不尽な差別を経験したことで、
性格がねじ曲がって、卑屈になってしまう人と、
その逆境をバネにして、大きく成長する人だ。
私自身も逆境をバネに成長する人間でありたい。
まとめ
今回の記事では、
ミシェル・オバマの大統領夫人としての最後の卒業式のスピーチから
差別根絶のための二つの方法を考えてみました。
1つ目は、自分自身も気がつかないうちに、
誰か他の人を差別しているのかもしれないという
自戒と謙虚な姿勢を持つことと、
2つ目は、差別には絶対に負けない強い姿勢を示すことです。
少しでも思考の糧になれば、嬉しいです。