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社会と世間の違い!日本に独特の「世間」を客観視する

どうも、Glocal Lifeです。

今回の記事では、日本独特の世間について考えてみたいと思います。

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世間のOS?

昨日のブログ記事で書いたようなことを

Twitterでつぶやいていたら、

興味深いご指摘をいただきました。


世間が教祖様?

この日本の「世間」という感覚は面白いですよね。


英語では、societyと訳されるんだろうけど、

日本では、societyの訳語である「社会」とは別に、

「世間」という言葉が独立して存在している。


「社会契約論」という西洋の政治哲学に代表されるように、

西洋の社会は、独立した個人同士が契約を結んで

社会を形成するという考え方だが、

まず日本には、独立した個人が存在しないし、

契約という法律概念も、日本の伝統的な風土に馴染まない。


そこで「世間」が根深く生きているのですが、

精神学者の斎藤学は、大多数の日本人を

「世間を教祖として絶対的に盲信する『世間教』の信者」と呼びました。

インナーマザー ?あなたを責めつづける心の中の「お母さん」? (だいわ文庫)

インナーマザー ?あなたを責めつづける心の中の「お母さん」? (だいわ文庫)

世間を客観視する

上記のツイートをくださった藤原さんが今読んでるのは、

鴻上尚史の「空気」と「世間」に関する本らしいのですが、

「空気」と「世間」 (講談社現代新書)

「空気」と「世間」 (講談社現代新書)

私は以前に鴻上尚史さんの

「孤独と不安のレッスン」という本を読みましたが、

共感できる点が多かったです。

孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)

孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)

斎藤学と鴻上尚史さんに共通しているのは、

二人とも外国暮らしを経験したことがあるという点ですね。


斎藤さんは、フランスに留学してましたし、

鴻上尚史さんも、ヨーロッパに住んで

演劇を学ばれた経験があります。


こうやって一度日本から離れないと、

日本では当たり前の「世間」について客観視するのは

あの方達の世代では難しいかったのかなとも思いました。

結婚するのが一番の幸せ?

最後に、蛇足ですが、

鴻上さんにしろ、斎藤学にしろ、

好きな著者で勉強になるのですが、


個人的に一点だけ共感できないのは、

「素敵な恋愛をして、結婚するのが一番の幸せ」みたいな結論部分ですね。


あれは世代的なものなんでしょうかね?

独身主義の私には、少し不思議に思います。

世代の問題か?

結婚感は個人的なことなので、

別に反感を感じている訳ではないのですが、


ただ鴻上さんにしろ、斎藤学にしろ、

すごくリベラルな方なので、


最後の結論の部分が、

ある意味保守的な部分に落ち着くのは

少し不思議だなぁ〜と思ってます。


あれは世代的なものなんでしょうかね?


私たちの世代のリベラルな知識人は、

たとえ自分自身が結婚して家庭を持っていても、


一般向けの著作の結論として、

そういうことは書かない気がします。

他人を理解する努力

私は、本の著者にしろ、

できるだけその人間を理解したいなぁ〜と思っているので、

疑問に思ったことについては、

可能な限りで考えてみたいなと思ってます。


まあもちろん、他人の全てを理解するのは不可能なのですが(笑)

まとめ

という訳で、今回の記事では、

日本独特の世間について考えてみました。


多様な意見の一つとして、

少しでも皆様のご参考になれば嬉しいです。

これからもGlocal Lifeをよろしくお願いします。

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