労働からの解放ももうすぐだ!ルネサンス・フェアで考えた中世の技術
「ルネサンス・フェア」の「革工房」体験から、技術の進歩について考えて、
「働かなくても生きていける世の中」になるまで、
「もうすぐ」なんじゃないだろうかと感じたので、そのことについて書いてみます。
中世の生活技術
「ルネサンス・フェア」での「中世の剣」体験レポートを書いた時に、
個人的には、「中世の剣」体験よりも「革工房」体験の方が、面白かったと述べました。
「中世の生活技術」というのは、本の中では知っていても、
実際に実物を手にして、目の当たりにすると、大変に興味深かった。
牛の角の水筒
特に自分が興味を惹かれたのは、多種多様の水筒たちだ。
まず目に留まったのは、
英語で「Drinking horn」と呼ばれる「牛の角で作った水筒」だ。
私の専門分野ではないので、詳しくはないが、お店の人に言わせると、
中世では、水筒兼コップとして、よく使われていたらしい。
ちなみに、現在は在庫切れだが、日本のアマゾンでも購入できるらしい。
https://www.amazon.co.jp/TM-スペイン-水牛の角の水筒-ワイン入れデッドストック希少品/dp/B00O5WH6QK?ie=UTF8&*Version*=1&*entries*=0www.amazon.co.jp
革の水筒
次に目を惹かれたのは、数え切れないほどの種類がある「革でできた水筒」だ。
見た目は、お洒落でなかなかイケてるが、実用品としては使いたくない。
コルクの蓋を開けて、匂いを嗅いでみたが、革の匂いがキツい。
こんなのに水を入れても、「すごく革くさい水」になるだろうことが、
容易に想像できた。
現代は魔法のような世界
あの当時の人が現代にタイムスリップしたら、
蛇口を開けたら、いつでも新鮮な水が飲める現代は魔法のような世界だろうと思った。
よく考えてみたら、私たちが当たり前のように享受している上下水道にしても、
人類の歴史から考えたら、ほんのつい最近のことだ。
上下水道の開通によって、毎日の水汲み労働から解放されたというのは、
当時は画期的なことだったのだろう。
家事労働の自動化
更にそこから考えてみると、現代の家事労働も、ほとんどが自動化されている。
アメリカでは、ほとんどの家庭に食器洗い機があるし、
洗濯も、洗濯機と乾燥機でセットで、「洗濯物を干す」という習慣はない。
掃除機に至っては、ルンバという小型ロボットまで家にやってきた。
そのように考えると、家事労働だけじゃなくて、
全ての労働から人類が解放される日も、そう遠くない気がする。
おそらく、あと30年以内には、やってくるだろう。