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日本の少子化は国内だけでなく全世界規模の人口問題から考えるべき

「子供が欲しくない」という話をすると、
すぐに「じゃあ日本の少子化はどうなるんだ?」と言う人がいる。

私は、そういうことしか考えられない人は、とても視野の狭い残念な人だなと思う。

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世界規模の人口爆発

日本の少子化は国内だけでなく、全世界規模の人口問題から考えるべきだ。

日本の少子化がどうこう言っている人たちは、
今、私たちが住んでいる地球が、
どれほど深刻な人口問題を抱えているのか知っているのだろうか?

以下、ウィキペディアの記事を引用したい。

世界人口は長く緩やかな増加を続けてきたが、19世紀末から21世紀に至るまで
「人口爆発」と呼べるほどのスピードで急増した。

西暦1年頃に約1億人(推定)だった人口は
1000年後に約2億人(推定)となり、
1900年には約16億5000万人にまで増えた。

その後の20世紀、特に第二次世界大戦後における人口の増加は著しく、
1950年に25億人を突破すると、
50年後の2000年には2倍以上の約61億人にまで爆発的に増えている。

国連人口基金は、2011年に70億人を突破したと推計している。

21世紀初頭では、アジアやラテンアメリカをはじめとする
多くの発展途上国で出生率は低下してきており、
1年間当たりの世界の人口増加は減少する傾向にあるものの、

中東やアフリカ地域の出生率は依然高く、急激な人口増加は続いており、
西暦2050年までには90億人を突破、
以降同世紀末までに世界の人口は100億人に達することが見込まれている。

人口爆発 - Wikipedia

(引用終了)

分かりやすくまとめると…

世界人口の急激な増加を分かりやすくまとめると、以下のようになる。

西暦1年頃に約1億人

1000年後に約2億人

1900年には約16億5000万人

1950年に25億人

2000年には約61億人

2011年に70億人

2050年までには90億人

ざっと数字を見ただけでも、恐ろしい勢いで人口爆発が起きていることが分かる。

人口問題は食料と資源問題

「人口が増えた。それがどうした?」などと言う人は、愚かである。

人間が90億に増えようが、地球の資源には限りがある。
特に深刻なのは、食料問題である。

人口爆発を抑えるために、
欧米各国はアフリカのエイズ蔓延を真剣に食い止めようとしていないというような
まことしなやかに囁かれている話もある。

こんな人類存続の危機を前に、一国の少子化問題に大騒ぎしているのは、
視野が狭すぎて、ちゃんちゃら可笑しいと思う。

地球規模で考えるなら、子供手当てなどは愚の骨頂で、
逆に子供を産まない人間こそ、税金等で優遇すべきなのだ。

国が介入すべきではない

子供を産まない人間の優遇などの話は極端すぎるとしても、

私は基本的に「子供を産む・産まない」は個人の選択であるべきで、
国が介入すべきことではないと思う。

国家が介入した悪名高い例は、ナチス・ドイツの優生政策だろう。

現代日本の「少子化を食い止めるために、女は子供を産め」というような風潮は、
ナチス・ドイツの優生政策を思い出させる。

まとめの5点

今回の記事の趣旨を以下の5点にまとめた。

1. 日本では少子化問題で大騒ぎをしているが、
全世界規模では、深刻な人口爆発が起きている。

2. 日本の少子化など世界規模の人口爆発に比べたら焼け石に水で、
近いうちに、深刻な食料・資源問題が起きるだろう。

3. 人口爆発を抑えるためにも、
日本を含めた先進国の人間は、子供を産まないぐらいがちょうどいい。

4. 世界規模の人口爆発を踏まえた上でも、
「子供を産む・産まない」は個人の選択であるべきで、
国が介入すべきことではない。

5. 「少子化を食い止めるために、女は子供を産め」というのは
ナチス・ドイツの優生政策と同じ