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身近な子供を伸ばし守るのが普遍の正義!漫画「絶対可憐チルドレン」

どうも、Glocal Lifeです。

今回の記事では、漫画を通して

「普遍的な正義とは何か?」を考えてみました。

絶対可憐チルドレン(2) (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン(2) (少年サンデーコミックス)

消耗品の娯楽を超える

私は基本的に漫画は、消耗品の娯楽だと思ってて、

よっぽど気に入った漫画じゃないと、

一度読んだものを読み返すことはしないんだけど、


なぜだか「絶対可憐チルドレン」だけは例外で、

既刊の46巻全てを、この秋だけでも5回は読み直している。


たぶん、私はこの漫画を支えている思想的な部分が、

すごい好きなんだと思う。


「絶対可憐チルドレン」の魅力については、

こちらの記事でも詳しく語っている。

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「心の傷の癒し方」について考えたもう一つ記事も合わせて、

すでに2つの記事で紹介しているが、

今回の記事では、作品世界を支えている思想について語りたい。

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作者の椎名高志

「絶対可憐チルドレン」が好きすぎて、

作者の椎名高志のブログまで読んだ。

完成原稿速報・ブログ版


私の世代(30代前半)の人間なら、

椎名高志といえば「絶対可憐チルドレン」より

「GS美神 極楽大作戦」の作者と言えば分かりやすいだろうか?

「GS美神 極楽大作戦」

GSとは「ゴーストスウィーパー」のことで、

美人でナイスバディの美神が、

助手の横島をこき使いながら、

悪霊を退治するドタバタなコメディ漫画だ。

GS美神 極楽大作戦!!(1) GS美神 (少年サンデーコミックス)

GS美神 極楽大作戦!!(1) GS美神 (少年サンデーコミックス)

椎名高志のブログ

ちなみに、私はブログより本が好きな人間なので、

漫画作者のブログを読んだのは、今回が初めてだ。


しかも数年前までの過去記事まで遡って、

8時間ぐらいぶっ続けで読んだ。

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徹底的に調べ上げる気質

たぶん私の「気になったものは、徹底的に調べ上げる」

研究者気質というか、オタク気質が、発揮されたのだと思う。


独自ドメインに移行するかどうかを決める時も、

10時間ぐらいかけて調べあげたし、

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ドメインの「com」と「net」と「jp」のどれがいいかも、

8時間ぐらいかけて、徹底して調べた。

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「絶対可憐チルドレン」の思想が好きだ

椎名高志のブログに話を戻すと、


椎名高志のブログを数年前までの過去記事まで遡って、

8時間ぐらい読み続けて、


自分が何故こんなにこの作品に惹かれるのかの理由が、

すごく納得できた気がする。


以下、枠線の部分は、椎名高志のブログからの引用です。


「絶対可憐チルドレン」の作品世界の根幹を支えている思想的な部分を、

作者がブログの中ではっきり説明している箇所を引用しました。

絶対に普遍の正義とは子供を伸ばして守ること

「絶対可憐チルドレン」が好きな1つ目の理由は、

身近な子供を伸ばすこと、守ることだけは絶対に普遍の正義

という主張に共感するからだ。

絶チルは「美少女三人を主人公にして、

手堅く当てに行ったのだろう」などと

言われることがありますが(笑)、まったくちがいます。


編集部からはあらゆる点で猛反対され、

私も売れるとは全く思っていなかったけど、

ただあのときは「今自分はこれを描かなければならない」という

捨て身の体勢でした。


世の中の価値観がバラバラになって

何をして良いのかよくわからない中、


「身近な子供を伸ばすこと、守ることだけは絶対に普遍の正義」

という主張を自分の中に発見して、


さらにそこに自分自身の不器用さへの肯定を込めるというのは、

当時の私には商売抜きで

全てを賭けてしがみつく価値のある仕事だったのです。


生存戦略とわたくし :週刊少年サンデー13/11号: 完成原稿速報・ブログ版

実際に二人の息子さんを育てていらっしゃる椎名さんと私では、

言葉の重みが違うのかもしれませんが、


「身近な子供を伸ばすこと、守ることだけは絶対に普遍の正義」

という主張は、私も全面的に共感しますし、強く支持します。


椎名さんと似たような信念で、

以前こういう記事を書いたこともあります。

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幸せな思い出が子供を支える

「身近な子供を伸ばすこと、守ること」というのは、

簡単にいうと、身近にいる子供たちに、

幸せな思い出を作ってあげることだと思う。


私が好きな「絶対可憐チルドレン」の場面の一つに、

大人になった子供たち未来からタイムスリップしてきて、

子供の時に面倒を見てくれた人に、こう伝える場面がある。

f:id:kbooks:20161201095009p:plain

あなたは私たちに幸せな過去をくれたわ。

でも、未来は大人になった私たちが創っていく。

子供はいつか大人になって、独り立ちをする。


大人になった彼らが創る未来は、

最大限に尊重されるべきだ。


子供たちが大人になった時に、

私たちはもうこの世にはいないかもしれない。


でも、その時に彼らの心の支えになるのは、

「子供時代の幸せな思い出」じゃないだろうか。


だから私たちが子供たちにしてやれる最大限の応援は、

「幸せな思い出」を贈ってやることじゃないだろうか。


また別の場面では、主人公はこんなことを言う。

f:id:kbooks:20161201100537p:plain

あの人の描こうとしている未来は、

信じていいのよ。


本当の敵は、

人間から幸せな思い出を奪って

その未来をも破壊する奴らなの。

この言葉にもあるように、

児童虐待を絶対に許しちゃいけない理由は、

子供から幸せな思い出を奪って、

その未来をも破壊するからじゃないだろうか。

教育とは良い思い出を贈ること

私の恩師は以前「教育とは、学生に良い思い出を、

たくさん作ってあげることだ」と仰っていた。


私も自分が学生だった時は、何も気づかなかったが、

卒業して時が経てば経つほど、

恩師が贈ってくれた沢山の言葉や思い出が輝きを増して、

泣きたくなるほど辛い時や苦しい時の

私の心を支えてくれたように思う。


子供というのは、いつか必ず大人になる。


その時に子供たちの心の支えになる何かを

たった一つでも贈ることができたら、

教育者として本望なんじゃないかと思う。


恩師の言葉に関しては、

こちらの記事に詳しくまとめてあります。

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まとめ

という訳で、今回の記事では、漫画を通して

「普遍的な正義とは何か?」を考えてみました。


結論としては、以下の3点です。

1)「世の中の価値観がバラバラになって

何をして良いのかよくわからない中、

『身近な子供を伸ばすこと、守ることだけは絶対に普遍の正義』」

という作者の主張に共感する。


2)子供たちは、いつかは大人になるが、

子供時代の幸せな思い出が、

これからの人生を生きる支えになると思う。


3)私の恩師は「教育とは、学生に良い思い出を、

たくさん作ってあげることだ」と言っていたが、

今度はそれを子供たちに贈ってあげられる大人になりたいと思う。

多様な意見の一つとして、

少しでも皆様のご参考になれば嬉しいです。

これからもGlocal Lifeをよろしくお願いします。

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