家族の変化を語れずに、これからの働き方の変革は語れない!
どうも、Glocal Lifeです。
今回の記事では、家族の変化を語れずに、
これからの働き方の変化は語れないことを考えてみます。
期待はずれの出来
前回紹介した「ワークシフト」や
「未来の働き方を考えよう」などの良書に比べて、
「評価と贈与の経済学」は
残念ながら、期待はずれの出来だった。
- 作者: 内田樹,岡田斗司夫 FREEex
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- 発売日: 2013/03/16
- メディア: Kindle版
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他の著書は好き
私個人は、内田樹さんの「街場の読書論」とか好きだったし、
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2012/04/12
- メディア: 単行本
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岡田さんの「評価経済社会」とか
面白そうだと思っていたので、
期待が大きかった分、落胆の気持ちも大きい。
- 作者: 岡田斗司夫
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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的外れな議論の理由
「評価と贈与の経済学」が
なぜ的外れな議論に
終始してしまったのかを考えると、
内田さんと岡田さんの二人の男性が、
これからの社会の「家族の変化」に関して
全くの鈍感だからだと思う。
時代遅れの拡大家族
今更、明治時代のような家父長制度で、
家長(二人の間では必ず男だと設定されている)が
妻子を大勢を養うというような大家族制度を提唱しているなんて、
(お二人は「拡大家族」と呼んでいる)
お二人の知性を尊敬しているからこそ、
正気でそんなことを言っているのかと疑ってしまう。
しかし残念ながら、どう丁寧に読み込んでも、
お二人は真面目に、古くさい大家族制度が、
これからの日本社会のあるべき姿だという
世迷いごとを、真剣に語り合っている。
女子供に鈍感な男
内田さんと岡田さんの人格や知性を否定するつもりは毛頭ないが、
私はこの本を読んでから、
お二人を「女子供の意見や変化に鈍感な男」
と認定せざるなかった。
女性心理に疎い男性
私の父親を含めて、
女性心理に疎い男性というのは
現在日本の中に一定数存在する。
彼らは本当に善良で誠実な人間なのだが、
あまりの鈍感さに、
時々女性から本気で憎まれる。
「評価と贈与の経済学」を読んで、
どうもお二人がそのタイプの男性じゃないかと感じられた。
現代日本の行き詰まり
現代日本が行き詰まっている原因の2つは、
「家族」と「働き方」じゃないかと私は思っている。
そして、その二つは密接に繋がっているのだ。
働く女性の著書
そのように考えると、「ワークシフト」と
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
- 作者: リンダ・グラットン,池村千秋
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「未来の働き方を考えよう」の2冊が
- 作者: ちきりん
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なぜ傑出した良書だったのか、
その理由が見えてくる。
答えは簡単だ。
両方とも「働く女性」によって書かれていたからだ。
ここ20年の変化
大多数の日本男性が働き方を真剣に考え始めたのは、
バブルが弾けてからのせいぜいここ20年ぐらいでしかない。
しかし、女性の場合にとっては、この問いは新しいものでは決してない。
働き方を悩み続けてきた女性
1985年に男女雇用機会均等法が制定される前も後も、
女性はずっと絶え間なく、
「結婚したら、仕事を続けるのか?」
「子供を産んだら、どうするのか?」
「独身なら一生働ける職場はどこか?」
等々「働き方」を悩み続けてきたのだ。
女性の働き方の選択
ちなみに、この本は、男女雇用機会均等法前後の
女性の働き方の「選択」の歴史的状況を
詳しくまとめてあるので、おすすめです。
- 作者: 上野千鶴子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/09/20
- メディア: 新書
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まとめ
以上、今回の記事では、
男性二人の本と女性二人の本を比較しながら、
これからの「家族の形」と「働き方の形態」が
密接に関連していることを考えてみました。
家族と働き方
私の現在の興味範囲は、
「私達の世代のこれからの多様な働き方」ですが、
それに合わせて、
「私達の世代のこれからの多様な家族の形」についての記事も
掲載しているのは、それが理由です。
http://www.glocallife.net/archive/category/%E5%AE%B6%E6%97%8F%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5www.glocallife.net
多種多様な家族の形
私個人は、独身主義者ですが、
私個人の働き方を、他人に押し付けないのと同じように、
私個人の「家族の形」も、
他人に押し付けるつもりは毛頭ありません。
選択の自由
働き方と同じく、家族の形も、
多種多様な選択肢の中から、
自由に自分に合ったものを選べるのが
幸福なんじゃないかなと思っています。
今回の記事は、以上です。
これからもGlocal Lifeをよろしくお願いします。