他国に興味のないアメリカ人!アメリカが大きな島国である3つの理由
前々回の記事で、大人向けの分かりやすい世界史の本を紹介したが、
その本の第1章で述べられているように、
「アメリカは島」という捉え方は、私は全面的に賛成する。
私がそう思う理由は、以下の3つです。
理由1:地理的な位置
日本が島国で、あまり外国に興味がないのと同じように、
アメリカも、東西を大西洋と太平洋の海と、
南北をほぼ100%侵攻される不安のない隣国(カナダとメキシコ)に
囲まれた大きな島国なのだ。(ちなみに面積は日本の22倍)
理由2:アメリカ人の国境意識
キューバやカリブ海の島々も海を挟んで向き合っているが、
日本が韓国や北朝鮮、台湾や中国と日本海を挟んでいるのと同じようなものだ。
あと、一応アラスカは、ロシアのシベリアから目と鼻の先だが、
一般のアメリカ人は、驚くほどアラスカに対して無関心だ。
理由3:辺境を無視するアメリカ人
今、私の大学で、アラスカ出身の1年生の女の子の指導教官をしているが、
彼女に対する他のクラスメイトのアラスカへの偏見・無知・無関心は、あまりにも酷い。
また私の大学ではハワイからの学生も多いが、
彼らに対してもあまり「アメリカ人」として感じていないようだ。
本土のクラスメイト達は、無邪気で、悪気のない分、タチが悪い。
彼らにとっての母国・アメリカとは、アラスカやハワイ、プエトリコ等を除いた
大西洋と太平洋とカナダとメキシコに挟まれた四角い部分だけなのだ。
大きな枠組みを持つ重要性
このような「アメリカは島」等のザックリした大きな枠組みを持てるかどうかで、
その国や地域の理解度は、グンと上がる。
もちろん、このような単純化の枠組みは、
ステレオタイプの危険性とも紙一重なのだが、
この本で紹介している世界観の枠組みは、割と信頼できると思う。
世界史の本の紹介
この茂木さんは、他にも下記の本を出版しているのだが、
こちらの場合は、100の質疑応答にまとめられていて、
地域ごとの全体像が把握しにくい。
ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問 (SB新書)
- 作者: 茂木誠
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/12/05
- メディア: 新書
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オススメの本はこちら
最初に紹介した本とは、内容的には、ほぼ全て重複してるので、
そちらの本一冊で、事足りると思う。
- 作者: 茂木誠
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2015/06/10
- メディア: 単行本
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