白人に人種問題が語れるか?映画「ゲド戦記」への原作者の酷評に思う
今回はゲド戦記の原作者のアメリカの白人女性作家による
ジブリ映画の酷評に対して、考察を加えたいと思います。
児童文学紹介シリーズ
児童文学紹介シリーズの続きなんですが、
ゲド戦記のシリーズもよく読みましたね。
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ジブリの映画化
ゲド戦記は、ジブリで映画化もされましたけど、
また随分原作とは雰囲気が違いましたね。
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原作者の酷評と米国の原理主義
ちなみに、ゲド戦記の原作者のアメリカの女性作家も、
アニメ版をボロクソに批判していたが、
人種問題に対する意識の低さの批判は正しいんだけど、
それは今回の映画に限らず、日本のアニメ全体の問題だし、
アニメ化を受け入れた時点で、
映画は原作者の手を離れた一個の独立した作品になったんだから、
もう少し大らかに見てあげても良かったんじゃないかと私は思うのだが、
またそこもアメリカ的な原理主義の表れなのだろうな。
アメリカの人種主義
正直あんたも白人なんだから、
人種主義に対して偉そうなことは言えない立場だろうって気持ちもある。
誤解しないでほしいのだが、
「白人は人種問題に対して何も言う権利はない」と言うつもりはない。
人種問題に対して意識の高い白人の人達はたくさんいるし、尊いと思う。
ただ彼らは実際は自分の身に人種差別を受けたことはない。
なので「自分は人種差別には絶対に反対だし、
人種問題に対する意識も高めていきたいが、
自分自身は直接人種差別を経験したことはないから、
完璧には分からないこともあるんだと思う」という謙虚な姿勢も大切だと思う。
アメリカの原理主義的傾向性
アメリカの原理主義的傾向性については、こちらの記事もどうぞ。
kbooks.hatenablog.com
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