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今更だけど、ちきりんさんの新刊の書評を書いてみる

どうも、Glocal Lifeです。

今回の記事では、ちきりんさんの新刊の書評を書いてみました。

自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方

自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方

研究者の本の方が好き

ちきりんさんの本は読みやすくて楽しいんだけど、

私は個人的には「ワークシフト」や「ライフシフト」のような研究者の本の方が好きだ。


ただまあ今の日本の状況を学ぶという意味でも、1500円投資する価値はあるのかな?

「未来の働き方を考えよう」みたいに、電子版が600円位だと嬉しいのにな。

資本主義至上主義

う〜ん、ちきりんさんの新刊の書評を詳しく読んで、

自分も試し読みしてみたけど、私には合わないかもしれないなと思った。


私はちきりんさんは好きだけど、彼女の資本主義至上主義の部分は賛成できない。

これからの経済のあり方は、こちらの本がオススメ。

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「生産性=その人の価値」

書評記事を読んだが、ちきりんさんの生産性に関する議論は一理あると思う。


しかし根本的な問題は、

現代人の多くが「生産性=その人の価値」だと勘違いしていることではないか?


それは「お金=幸福」と同じぐらい愚かな勘違いだ。


そこの部分に踏み込んだのが、ブレネー・ブラウンの本だったと思う。

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文字の生産性の高さ


文字(テキスト)の生産性の高さという論点は、納得した。


私が映像が苦手なのも、

その生産性の低さにイライラするせいかもしれない。


映像は視覚と聴覚を固定されてて、

自分の思考も限定される気がする。


詳しくはこちらの記事をどうぞ。

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ベーシック・インカム

ベーシック・インカム制度に対する論点も面白かった。

ベーシック・インカムについては、以前の記事でも紹介した。

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こちらの記事でも「無能な働き者」の弊害を語ったドイツの指揮官の話を紹介したが、

日本人はいい加減に「働き者=偉い」の二宮金次郎信仰を止めた方がいい。

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精神論ではなく、論理的な判断が必要だ。

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学校教育への批判

学校教育に関する生産性の低さへの批判も同感。

A1理論さんの「日本にも飛び級制度を導入せよ」にも同意。


そもそも「皆一緒の一斉行進」の教育にするメリットがほとんどない。


だからこそ私は、テクノロジーを利用したネットでの自宅学習や通信教育、代替学校制度などを充実させるべきだと思う。

多国籍企業の税金逃れ

ただ多国籍企業の税金逃れを正当化するような言説は欺瞞を感じる。


企業の生産性の方が、政府よりもはるかにいいからと言って、

税金を払わなくてよい理由にはならない。


そういう所が「強者の論理だ」と叩かれるんだろうな。


多種多様な人が共存する社会では、

思いやりや共感の心が不可欠だと思う。

「強者・弱者」の議論

そもそも私は「強者・弱者」の議論が好きじゃない。


これからますます変化のスピードが上がる社会では、

強者のあっという間に弱者に転落するし、

弱者だって強者に這い上がることができる。


アメリカで「強者・弱者」の議論を聞かないのは、

社会的流動性が社会の常識だからだと思う。


思いやりや共感の心が大事だ。

精神性をお金や生産性に変換

資本主義の何が嫌いだって、

人間の精神性をお金や生産性に変換させようとしてきたからだ。


カントの倫理学の基本命題である

「すべての理性的存在者は、自分や他人を単に手段として扱ってはならず、

つねに同時に目的自体として扱わねばならない」に反している。


共有型経済の台頭は、そういう面で興味深い。

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まとめ

という訳で、今回の記事では、

ちきりんさんの新刊の書評を書いてみました。


多様な意見の一つとして、

少しでも皆様のご参考になれば嬉しいです。

これからもGlocal Lifeをよろしくお願いします。

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