近代と伝統の葛藤と女性の表象「アナスタシア 響きわたるシベリア」
どうも、Glocal Lifeです。
今回の記事では「アナスタシア 響きわたるシベリア」という本を
ご紹介します。
- 作者: ウラジーミル・メグレ,岩砂晶子,水木綾子
- 出版社/メーカー: ナチュラルスピリット
- 発売日: 2012/09/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ロシア文学と「近代と伝統の葛藤」
「ロシアで百万部突破、20カ国で出版」というので、
こちらの本を少し読んでみました。
- 作者: ウラジーミル・メグレ,岩砂晶子,水木綾子
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私はトルストイやドフトエフスキーなど
19世紀のロシア文学好きなのですが、
その理由は「近代と伝統の葛藤」というテーマに共感するからだ。
この本でも資本主義が精神的な価値を蝕んでいる様子がよく分かる。
ちなみに、トルストイやドフトエフスキーについて
書いた過去記事は、こちらです。
www.glocallife.net
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仏教の「中道」
ただ、この本で描かれているほど、
極端に文明を捨てるかというのは、難しい問題だ。
結局はバランスが大事っていうことになるんじゃないかと思う。
それが仏教で言う「中道」ということだと思う。
ガンジーが「私は山の中に隠遁しなくても、
日々瞑想の洞窟を背負っている」と言ったように、
究極的には、本人の生き方の問題ではないだろうか?
仏教に惹かれる理由
私は精神的な価値は大事だと思う。
ただ文明の全てに背を向けて、
原始的な生活に戻るのは難しい。
私が仏教に惹かれる理由は、
現代科学の知見と矛盾しない合理性があるからかもしれないなぁ〜
女性の表象の問題
あと、この本を読んだ時に思ったのは、
結局は近代文明からの解放というのに、
女性という表象が、よく使われるんだよな。
ゲーテの「ファウスト」やダンテの「神曲」も
最後は女性によって救われるもんな。
- 作者: ゲーテ,Goethe,相良守峯
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1958/03/05
- メディア: 文庫
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- 作者: ダンテ,平川祐弘
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/08/26
- メディア: 単行本
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近代文明は男性主導
この女性の表象の問題をどう解釈するのかは難しい。
フェミニストには不服かもしれないが、
これはこれで意味があるんじゃないだろうか?
確かに近代文明は男性主導だ。
原始的な母性社会への回帰まで行かなくとも、
バランスが大事という意味なのではないかと思う。
まとめ
という訳で、今回の記事では、
「アナスタシア 響きわたるシベリア」という本をご紹介しました。
多様な意見の一つとして、
少しでも皆様のご参考になれば嬉しいです。
これからもGlocal Lifeをよろしくお願いします。