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「限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭」

どうも、Glocal Lifeです。

今回の記事では、こちらの本を紹介します。

限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭

限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭

近年稀に見る良書

「限界費用ゼロ社会―<モノのインターネット>と共有型経済の台頭」は、

近年稀に見る良書だと思う。

限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭

限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭

「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略」や

フリー [ペーパーバック版]―<無料>からお金を生みだす新戦略

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「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」など比較にならない。

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私の書評記事はこちらです。

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限界費用ゼロ社会の出現

生産性を高める議論に違和感を感じるのは、

その先に現れる限界費用ゼロ社会が見えていない気がするからだ。


生産性を極限まで高めると、限界費用がゼロになり、

その製品やサービスが無料に近い値段になる。


ミニマリストはそれを本能的に理解している気がする。


これからは無形の財産に価値がでる時代になる。

今の時代は「物」ではなくて「経験」を売り出すべきだ。

IT革命によるパラダイムシフト

つまり私たちが現在目撃しているのは、

IT革命による資本主義社会のパラダイムシフトなのだが、

それを現在明確に把握している人間は少ない。


ただミニマリストやフリーターなどの若者の動きは、

そのパラダイムシフトを本能的に嗅ぎつけて、

新たな社会の変化に適応しようとしているのかもしれない。

協働型コモンズ

インターネットを始めとした協働型コモンズは、資本主義から生まれたが、

それは資本主義に内在している矛盾を鋭く顕在化させる。


物を流通させる費用が限りなくゼロに近づく時、利益は発生しない。

社会関係資本が、金融資本よりも遥かに重要な役割を果たすことになるのだ。

資本主義の終焉?

資本主義は「空気と同じように、人間の存在に不可欠な自然の法則」では断じてない。


資本主義はもう既に終焉に向かいつつあるのに、

そこが見えていない人が多い気がする。


狩猟採集生活から農耕生活への移行と似たようなものだ。

詳しくはこの本をどうぞ。

限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭

限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭

資本主義とニュートン力学

資本主義はある意味、ニュートン力学みたいなものだ。


そして現在台頭しつつある共有型経済は、

アインシュタインの相対性理論に例えられる。


ニュートン力学は、いまだに私たちの日常生活を支配しているが、

その後ろに存在する相対性理論を理解できなかったら、

18世紀の人間の知性と変わらないだろう。

本書の欠点?

ジェレミー・リフキンの本の内容は大変に面白いが、

惜しむらくは、文章が難解で、大衆向けではないかもしれない。


そういう面では、リンダ・グラットン等の女性の著者は分かりやすく書くのが上手だ。

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文章を成り立たせているのは、論理的な思考だけでなく、

感情への訴えなことを彼女らはよく理解している。

まとめ

という訳で、今回の記事では、こちらの本を紹介しました。

限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭

限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭

多様な意見の一つとして、

少しでも皆様のご参考になれば嬉しいです。

これからもGlocal Lifeをよろしくお願いします。

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