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国内に11個の地域国家を抱えるアメリカ (前半)

ご存知の方も多いかもしれないが、アメリカの面積は日本の25倍である。
そう考えると地域の分裂ができてしまうのは、避けようがないのかもしれない。

American Nations: A History of the Eleven Rival Regional Cultures of North America

American Nations: A History of the Eleven Rival Regional Cultures of North America

前回までの経緯

前回の記事では、アメリカを国内の様々な分断について語ったが、今回の記事では、
アメリカ国内の11個の地域国家に分断した本の詳しい内容を紹介したい。

この11個の地域国家の中でも、それぞれが日本よりも面積が大きいのが大半だ。
今回は前回の記事に引き続き、アメリカ国内の11個の地域国家について語りたい。

それぞれの民族国家の簡単な説明は、この英語のまとめサイトからお借りしました。
以下記事引用。割と短い文が多いので、英語と私の日本語翻訳を併記しました。

追記:アメリカは著作権違反にすごい厳しいので、
念のために英語の併記は、削除しました。

英語の原文に関しては、こちらの記事から無料で読めます。

www.businessinsider.com

11個の地域国家の地図

まず下の11個の地域国家の地図をご覧下さい。

一度に11個の地域国家を全て紹介すると長くなるので、
今回の記事では最初の5つの地域国家について紹介させて頂きます。

1."Yankeedom"(ヤンキー王国)

Yankee(アメリカ合衆国北東部に住む白人に対する俗称)の
Kingdom(王国)という意味

アメリカの頭脳。
この地域は、アメリカの建国の父達のプロテスタント的倫理観を持ち続け、
教育・大いなる善のための犠牲・知的発展を大切にしている。

しかし著者は「他の(アメリカ国内)の民族国家は、
ヤンキーの空想的理想主義の傾向を恐れ不安視している」と述べている。

2. "New Netherland"(ニュー・オランダ)

*ニューイングランドやニューヨーク(ヨークというイギリスにある町に因んで建設)をもじったもの

この地域は17世紀のオランダ系建国者達の
(高度な) 知的素養と商業的素質を色濃く残している。

「物質主義的でありながら、倫理と宗教の多様性に対する深い寛容性と、
探求と良心の自由に対する揺るぎない傾倒性」

3. "The Midlands" (内陸部)

政治的には穏健、しかし民族的多様性にも関わらず、どこか内向き志向、
ドイツ系移民と英国クエーカー教徒によって開拓された遺産である。

「(内陸部は)社会は大衆に益するために組織されるべきとの
ヤンキーの信念を共有するが、政府による一方的な介入は拒絶する」

4. "Tidewater"(潮の影響を受ける海岸地帯)

南部にあるが南部ではない。
伝統を重んじるが、今日では「衰退期にいる」

ヤンキーの価値観がメイソン・ディクソン線を突破して、
シャーロット (ノースカロライナ州の大都市)のような場所に
流れ出ているからである。

メイソン・ディクソン線については、こちらの説明をどうぞ。

メイソン・ディクソン線 - Wikipedia

5. "Deep South"(最南部地方)

税金であろうが環境保護政策であろうが、すべての形態の規制を拒絶する。
そして時々、自由を制限することに歴史的な偏向の兆候を見せる。

次回へ続く

長くなったので、残りの6つは、次回に紹介します。
翻訳って、思ったより時間がかかりますね。。。汗

kbooks.hatenablog.com

アメリカ国内の様々な分断について語った前回の記事は、こちらです。

kbooks.hatenablog.com