Glocal Life

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アメリカは本当に分裂しているのか?

二大政党制のせいか、ここ最近は大統領選のたびに、アメリカの分裂が話題になる。
前回の選挙でのオバマとロムニーの選挙人の獲得数を表した地図は、
皆さんもご覧になったことは、多いと思う。

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分断の根本原因

しかし、中央集権の強い日本に住んでいると、なかなか想像しずらいが、
アメリカの分断の根本原因は、各州の権限が強いことなのだ。

今更当たり前のことだが、the United States of America (U.S.A.)は、
本来なら「アメリカ合州国」と訳されるべきである。

アメリカという国は、各州の連合国であるという意識は
現代のアメリカ人にも、まだまだ強い。

南部連合国旗による分断

今年の夏にも、南部連合国旗の問題で、ニュースを騒がせた。

gigazine.net

現代でも南部各州のほとんどの政府機関では、アメリカ合州国旗と共に、
南部連合国旗が飾られているという事実は、この国の分裂の根の深さを表している。

ロシアの教授による分断

以前ロシアの教授が、アメリカを5つ(ハワイを含めて6つ)に分断して、
それぞれが東西南北に、EU・中国・ロシア・カナダ・メキシコに吸収されるだろうと
論じて、アメリカで話題になった。

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アメリカ人ジャーナリストによる分断

さすがに、この図は、単純化しすぎているだろうと思うが、似たようなやり方で、
アメリカを11個の「地域・民族国家」に分けた本は、ベストセラーになった。

American Nations: A History of the Eleven Rival Regional Cultures of North America

American Nations: A History of the Eleven Rival Regional Cultures of North America

アメリカに長年住んで、各地を訪れた生活実感として、
この分け方は、割と的を得ていると思う。

次回へ続く

長くなってきたので、それぞれの民族国家の説明は、次回の記事に譲りたい。

kbooks.hatenablog.com