大人になることと「自分本位」の生き方
どうも、Glocal Lifeです。
今回の記事では、大人になることと「自分本位」の生き方について考えてみました。
うつ病の母
尾角光美さんの「なくしたものとつながる生き方」という本を読んだ感想です。
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たぶん私が尾角さんの文章に共感するのは、
私もうつ病の母に「あんた達なんて産まなきゃよかった」と言われたからだと思う。
「お母さんも大変なんだな。その分自分がしっかりしなきゃな」と思って、
特に傷ついていた自覚はなかったのだが、
子供の時に言われた言葉って、割と覚えているもんなんだなと最近思う。
自分の産まれてきた価値
痛いのも苦しいのも嫌なので、積極的に死にたいと思ったことは一度もないが、
ふいに「別に自分一人ぐらい、この世にいなくてもいいかな」とはよく思っていた。
母は私を愛してくれたが、
どうも自分が母親から望まれて産まれてきたという自信が持てなかったからだと思う。
母が幸せじゃないと、
自分の産まれてきた価値がないと思っていたのかもしれないな。
そういう面で、母親の幸せの責任は感じていた。
自分を愛せない人間
だから私は「自分を愛せない人間は、真に他人を愛することはできない」と思っている。
私は母の愛を疑ったことはないし、
うつ病を患っていても母は、彼女なりの精一杯の愛情で私を慈しんでくれたが、
母が自分を愛せなかった分は、彼女の人生の一部であった私たち子供も傷つけていた。
「自分本位」という生き方
そういえば、夏目漱石も望まれない子供として産まれてきたからこそ、
大人になってから「自分本位」という生き方を確立できたのかもしれない。
日本近代の夜明けに、西洋と東洋の狭間で揺れていた夏目漱石の人間批評は本当に鋭い。
「私の個人主義」などの思想も、今の時代でも色褪せない輝きがある。
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大人になるということ
私はどうも母を目の前にすると、
子供時代の記憶に引きずられてしまうが、
「自分はもう逃げ場のない無力な子供じゃない」というのが、
ようやく最近感じられるようになった。
大人になるということは、
自分で自分の人生を選択する力を持つということだ。
自分がどう生きたいかは、自分自身で決めていい。
母からの承認
私は「あなた達を産んでよかった」という母からの承認を、
ずっと求めていたのかもしれないと思う。
それを母から与えられる未来は、
来るのかもしれないし、来ないのかもしれない。
どちらにしろ、それを母に求めるのは、もう止めようと思った。
自分が生きててよかったかどうかは、
自分自身が決めるものなのだろう。
まとめ
という訳で、今回の記事では、
自分の人生を選択する力について考えてみました。
多様な意見の一つとして、
少しでも皆様のご参考になれば嬉しいです。
これからもGlocal Lifeをよろしくお願いします。
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