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イケダハヤトの「ブログの運営の教科書」は価格と内容が釣り合わない

まず初めに断っておきたいのは、

この記事はイケダハヤトさんへの個人攻撃ではなく、

イケダハヤトさんのnoteでの有料記事である「ブログの運営の教科書」を

定価で購入し、読了した私個人の書評であることを、ご了承願います。

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ツンデレ発動?

どうも私はイケダハヤトさんに対しては

「好きだけど嫌い」という両義的な感情が発動して、


「あれ〜?おかしいな〜?」

「私にはツンデレ属性なんて、なかったはずなんだけどな〜?」


「ブログを始めてから、新たな属性を開発してしまったのかな〜?」

と疑問に思っていたのですが、


今回、「ブログの運営の教科書」シリーズを購入して、読了することで、

自分がイケダハヤトさんに感じていた共感する部分と違和感を感じる部分が、

すごくはっきりした。


そういう面で、私にとっては、お金の無駄ではなかった。

値段と内容が釣り合わない

まず最初に、内容を評価するとしたら、悪くない本です。

ただ、この記事の一番の問題は、値段と内容が釣り合わないことです。


私は、これまでの人生で、1年間に100冊以上、専門分野の文献も含めたら、

日本語、英語、中国語、韓国語の本を3000冊は読んできたが、

ここまで内容と価格が釣り合わない本は、生まれて始めて読んだ。


別に怒りは湧いてこないし、金を返せとも思わない。

自分にとって、いい勉強だったと思う。

250円が妥当

値段としたら、一桁安くして、250円ぐらいが適切だろう。


内容としては、無料で配布してくれている「はてな解体新書」の方が充実している。

kbooks.hatenablog.com


2500円(ブログ運営の教科書)、

3000円(ブログで稼ぐ方法)の記事はまだしも、


あの内容の薄いnoteの攻略法の記事が

8000円の価値があると心の底から信じているなら

自己肥大化妄想と呼ぶべきだろう。

文体の中毒性

イケダハヤトは、読みやすいのだが、読んだ後に残らない。

内容としては、薄っぺらいものだ。

消費財としてのブログを大量に生産していた経歴に相応しい。


ただ中毒性はある文体で、もっと読みたくなる。

この中毒性が問題だと思う。

断定形の中毒は危険

この中毒性が、どこから来たのかを考えてみると、

彼独特の断定調の文体だと思う。


多くの物事を曖昧にしてきた日本人は、断定に弱い気がする。

でも、これは騙されてはいけないと思う。


イケダハヤトの有料記事を読むぐらいなら、

このコンテンツ・マーケティングの本の方が100倍勉強になる。

速読は信用しない

ちなみに、私は速読を豪語している人間を、あまり信用しない口だ。

本当に良質な読書体験とは、筆者と読者の「対話」である。


速読は、その対話のプロセスを無残に踏みにじっている。

イケダハヤトの書く物が薄っぺらい理由も、速読を多用するからではないかと思う。

頭を使わない読み物

ただ上記のコンテンツ・マーケティングは、すごく読みやすい訳ではないから、

ただ「さら〜と難しいことを考えずに読みたい」という場合は、

イケダハヤトは良いかもしれない。


ただ、その場合は「自分は今日は頭が疲れているから、

頭を使わないものを読んでいるのだ」と自覚することが大切だ。


本当の良書と頭を使わない読み物(漫画、週刊誌、雑誌)などを混合してはいけない。

「書く技術」の方がおすすめ

もしイケダハヤトの本を読みたいなら、「書く技術」の方が断然おすすめだ。

武器としての書く技術 (中経出版)

武器としての書く技術 (中経出版)

きちんとした出版社の本は、価格がしっかりついている。

この本は価格分の価値は、ある程度はあると思う。

kbooks.hatenablog.com

恣意的な価格設定

その点、noteの有料記事や、Kindleの自費出版は、やりたい放題だ。

ただ、これで、イケダハヤトという人間の「底」を学べたのが一番良かった。

次回へ続く

今回、イケダハヤトの「ブログ運営の教科書」シリーズを読んで、

イケダハヤトの有料記事を買いまくる人たちと、

アメリカでのトランプの支持者の姿が二重写しになったので、

次回の記事では、そのことについて書きます。

kbooks.hatenablog.com

関連記事

以前の記事では2回、イケダハヤトさんについて言及しました。

興味のある方は、合わせてご覧ください。

kbooks.hatenablog.com
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