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人工知能に人間が支配される心配は100%ない!単なる機械の道具!

「これからの社会で仕事は全部ロボットがしてくれる」という記事を書いたので、

読者の方の中には、昔のSF小説のように

「人工知能に人間が支配される時代になるのではないか?」と

不安に思われる方もいるかもしれません。

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人間は人工知能に支配されない

結論から言うと、この心配は全くの無用だと思っています。

人工知能に人間が支配される心配は100%ない。


人工知能の技術が進めば進むほど、

人工知能は単なる機械に過ぎないことが、

認知されるようになると思います。

コンピューターは単なる道具

これだけ、コンピューターやインターネット、
携帯電話のテクノロジーが普及した現代社会でも、
「人間がコンピューターに支配されている」と感じている方は少ないと思います。

大規模なサイバーテロでも起きれば、確かに人類社会は大混乱に陥るかもしれませんが、
コンピューターは、人類がこれまでの歴史の中で使いこなしてきた「単なる道具」の一つ
であることは明確でしょう。

人類が初めて「火」を使った時と同じ

私が「ロボットが人間を支配する」というようなSF小説を読んで思い出すのは、
遥か昔に人類が「火」を道具として使うことを学んだ時のことだ。

昔の人類にとって、火は大変に強力な「道具」だった。
火を使うことによって、人間は他の動物たちにはない「魔法の道具」を手に入れた。

火に宿る精霊や精神

その強力さゆえに、昔の人類にとって、火は神秘的なもので、
精霊や精神が宿るものだと思われていた。

拝火教と翻訳されているゾロアスター教は典型的なものだが、
人知の及ばない神や精霊や大いなる精神の力が火に宿っているという考えは、
世界各地に例外なく存在していた。

現代の科学的精神

私は比較文学を専門としている学者なので、
そのような「詩的な想像力」を好ましく思う。

それと同時に、

「科学的精神」を身につけている現代人である私は、

火というのは、単なる自然現象を人間が利用しているだけで、

そこに神や精霊などの人知の及ばない存在は、

関知していないことを知っている。

ロボットや人工知能も火と同じ

今、多くの人間が抱いているロボットや人工知能に対する危惧も、
人類が最初に火を使い始めた時に感じた恐れと似たようなものじゃないかと思う。

コンピューターを始めとするインテリジェント・テクノロジーが、
人類にとって、あまりにも強力であると共に、

まだ新しく馴染みのない技術であるからこそ、
人は、恐れと危惧を抱くのではないだろうか?

新しいものに対する恐れに過ぎない

今、多くの人間が抱いているロボットや人工知能に対する危惧も、

率直に言うと 、古代からあるありふれた、

「新しいもの・未知なるものに対する恐れ」に過ぎない。

初めて飛行機が空を飛んだ時、多くの人は「どうして鉄の塊が空を飛べるのか」を
理解できずに、「必ず墜落するに違いない」と恐れたのではないだろうか?

1903年に、アメリカでライト兄弟が初の有人飛行を成功させてから100年が経ち、
「鉄の塊が空を飛ぶ」ということは、現代人にとって常識になっている。

過去の人間が信じ難いことが、現代の常識になった

このような歴史的な視点から考えると、

現代人が「当たり前」と思っている多くのことは、

少し前の人間にとっては、信じ難いことだったのだろう。


それと同じように「人間が働く必要ない時代がやってくる」というと、

今現在の常識では信じられないかもしれないが、

10年後、20年後、30年後の人類にとっては、

当たり前になっているのだろう。

ロボットや人工知能の痛みにも共感する人間

火に神様の姿を投影した古代の人間のように、
ロボットや人工知能に人間と同じような精神を想像するのは、
ホモ・エンパテクス(共感するヒト)としての本能なのかもしれない。

kbooks.hatenablog.com

最近の研究でも、興味深いことに、
人間はロボットや人工知能の痛みにも共感することが判明したらしい。

karapaia.livedoor.biz

ロボットや人工知能は人間に共感することはない

しかしここで重要なのは、

人間は、ロボットや人工知能の痛みにも共感するかもしれないが、

感情を持たないロボットは、人間に共感することはない、ということだ。

オカルトの人形と大差ない

「共感する」という人間本来の気質のせいか、人間は自分が「共感した物」は、
その物も「人間に共感し返す」と思い込んでしまう所がある。

その典型的な例が、オカルト等でよく見かける、
「髪が伸びる人形」「人を呪う意思を持つ人形」などだろう。

このようなオカルト現象に出てくるのは、なぜ人形なのかと言えば、
人形は「人に似せて」作られているので、人間が共感しやすいからだ。

しかし、いくら人間が人形に共感しても、それは一方的なもので、
意思の持たない人形が、人間に共感し返すことはない。

創作として楽しむべき

「ロボットが人間を支配する」というSF小説も、オカルト人形と同じように、

フィクション(創作)として楽しむ分には問題がないが、

「やがて来る現実」などと思って信じ込んでいたら、馬鹿をみるだろう。

(中には、心の底からオカルト人形の力を信じている人もいるかもしれないが、
現代人の科学的精神にそぐわないので、例外とする。)

まとめ

以上「ロボットに人間が支配される時代になるのではないか?」という不安に
回答してみました。

結論をもう一度言うと、

ロボットに人間が支配される心配は100%ないし、

ロボットの技術が進めば進むほど、

ロボットは単なる機械に過ぎないことが、認知されるようになると思います。

人間のメモリーの外付けハードディスク

私は、以前の記事で、以下のように書いた。

私はコンピューターや携帯電話、ロボットなどを含めた機械は、

人間の脳のメモリーの増量のために付ける、

外付けのハードディスクのように捉えている。


電話番号の暗記とか、漢字の変換とか、

「人間を人間たらしめている根幹」に関係のない部分は、

大いに機械を利用すれば良いと思う。

kbooks.hatenablog.com

この部分の引用をもって、今回の記事を締めくくりたい。

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