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無駄な教授会が苦痛でたまらない!合わない場所からは逃げていい

さて、教育と研究という大学教授の仕事について語ってきたので、

最後の項目であるサービス(奉仕)について語りたいと思います。

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学生時代に謎だった仕事分野

私は18歳の時にアメリカに来て、大学の1年生になって、
最初のクラスが、英語が全然分からなかったけど、内容がすごい楽しかったので、

将来の夢が特になかった私は、「大学教授って面白そう」と単純に思って、
目指すことになりました。

学部生の時にも、教授の教育の部分の仕事は、身近に見れたし、
博士課程に進学して、教授の研究の分野の仕事も、近くで見る機会は多かったのですが、

最後の項目であるサービス(奉仕)については、
自分自身がテニュア・トラック(終身雇用コース)の助教授になるまで、
実際にどんなものか、想像もつきませんでした。

学生には直接触れない仕事分野なので、学生はもちろん知らないし、

アメリカの大学の講師や客員教授になったとしても、
その人たちは、教育と研究の仕事しか割り振られないので、

日本人で、アメリカの大学のサービス(奉仕)の部分の仕事内容について
ご存知の方は少ないのではないかと思います。

サービス(奉仕)の仕事内容

研究や教育と並ぶアメリカの大学教授の三大仕事の一つである
サービス(奉仕)の内容は、信じられないぐらい多岐にわたるのですが、

分かりやすい仕事の一つは、教授の委員会等の会議運営です。

アメリカの大学は、学問の自由を守るために、大学の自治が大前提なので、
テニュア・トラック(終身雇用コース)の教授陣は全員、
教授による委員会等を通して、大学運営のための貢献・奉仕する義務づけられています。

悪名高い教授会

しかし、この教授会というのが曲者で、実際は形骸化した形式会議に関わらず、
すごい時間と労力と精神力を吸い取られるのですよね。

インターネットで、faculty meeting (教授会)を検索すると、
教授会の悪名の高さを示す、面白いものが沢山見つかります。

その中の5点、紹介させていただきます。

1. 教授会の最中に死にたい

「もし死ぬとしたら、教授会の最中に死にたい。
教授会の間は、私はほとんど死んでいるも同じ状態だからだ。」

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2. 仕事を放棄したい人への会議のススメ

「仕事を放棄したければ、会議を持つのがオススメだよ」と
皮肉っているポスターです。

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3. 事前の準備なしの非効率な会議

事前の準備を提案したら、会議を早く始めるために拒否されています。

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4. 会議を長引かせる最悪の意見を発表してくれて、ありがとう

この気持ちすごくよく分かります(笑)

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5. 質問がある方は…

私が一番気にいったのは、これですね(笑)
「質問がある方は、静かに手をあげて、そのまま口を押さえて下さい」

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無駄な教授会が苦痛でたまらない

以前の記事で、「無駄な会議にウンザリした時に読む本」というのを紹介したが、

kbooks.hatenablog.com

無駄な会議で、ずっと座ってなければいけないのが苦痛でたまらないし、
くだらない話なんて、聞きたくない。

苦痛の度合いは人それぞれ

「そんなのは、君だけじゃなくて皆、苦痛だよ。
でも日本のサラリーマンだって何だって社会人は全員我慢しなきゃいけないことだ」
という人もいるかもしれないが、苦痛の度合いは人によって違う。

「苦痛」という言葉だけでは、
「その人にとってどれ位耐えられない苦痛なのか」という度合いは測れない。

そもそも「みんな我慢しているのだから、お前も我慢しろ!」というのは、
すごく日本的な考えだ。

「みんな我慢している」ことと「私が我慢しなければならない」ことの2項目の間に、
論理的な関係性が認められない。

耐え忍ぶか新天地を求めるかは自分次第

私が仕事を辞めたい理由(その1)の記事でも述べたように、

kbooks.hatenablog.com

教授会というシステム相手に文句を言っても、変わるのは10年か20年後だろう。

そのシステムの馬鹿馬鹿しさに耐えて仕事を続けるか、
そのシステムの及ばない新天地を求めるかは、個人の価値観の問題だし、
経済状況や家族状況によって、それぞれ違うのだろう。

合わない場所からは逃げていい

私は別に養うべき家族もいないし、十分な貯金もできたので、
このシステムの馬鹿馬鹿しさに耐えて仕事を続けるモチベーションが急低下している。

世の中は不条理で溢れているけど、
その不条理を全て受け入れなければいけないとは決まっていない。

奴隷じゃないんだから、自分に合わない場所からは逃げ出していいし、
自分がより良く生きれる場所を探して良い。

kbooks.hatenablog.com

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