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現在評価されるのは結晶性知能だが、未来は流動性知能が大事になる?

昨日に引き続き、

私がアメリカの大学での教授職を辞めたい理由のその2です。

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以前の記事で述べたように、アメリカの大学教授の仕事は、
「研究・教育・奉仕」の3つです。

kbooks.hatenablog.com

昨日の記事では、アメリカの大学の教育についての不満を書いたので、

kbooks.hatenablog.com

今回の記事では、研究の部分で自分が合わない部分を述べたいと思います。

結晶的知性と流動的知性

みなさんは、知性には2つの種類があるというのを、ご存知でしょうか?

結晶的知性 (crystallized intelligence)と呼ばれるものと、
流動的知性 (fluid intelligence)と呼ばれる2種類です。

英語のまとめサイトによると、結晶的知性と流動的知性の簡単な定義は以下の通りです。

In summary, the psychologist Cattell suggested two different forms of intelligence. Fluid intelligence is defined as the ability to solve new problems, use logic in new situations, and identify patterns. In contrast, crystallized intelligence is defined as the ability to use learned knowledge and experience.

上記の英語は、以下のサイトからお借りしましたが、
Fluid and Crystallized Intelligenceについての比較・説明のビデオがあって、
興味深かったです。

study.com

日本語で紹介

「英語での説明はイマイチよく分からない。日本語で教えて」という方には、
こちらのサイトで簡潔にまとまっていたので、引用させていただきます。

www.direct-commu.com

流動性知能とは

流動性知能とは(中略)新しい場面への適応に必要な能力をさし、
具体的には、推論する力、思考力、暗記力、計算力などが挙げられる。
集中力も流動性知能の一部である。(中略)

流動性知能を活かすことができれば、
独創的なアイディアなどが生まれる可能性もあるため、
問題解決能力ともいえるだろう。

結晶性知能とは

結晶性知能とは(中略)
過去の経験が土台になる専門的または個人的な能力をさし(中略)

免許や学位などの専門的な知識や、料理などの日常の習慣、
長年にわたる趣味の手順や方法なども結晶性知能にあたる。

どうでしょうか?なんとなく分かったでしょうか?

興味のある方は、グーグル等で調べるとたくさん情報がでてきます(笑)

アメリカの学会で評価されるのは結晶性知能

なぜ私が長々と流動性知能と結晶性知能の話をしたかというと、

私が得意とするのは流動的知性の方だが、
アメリカの学会で評価されるのは結晶性知能だからだ。

結晶性知能もできなくはないが、中の上か、上の下ぐらいだろう。
英語で出版というハンデもある。

流動的知性なら、誰にも負けない自信があるし、一流になれる自負もある。
それが私の強みだからだ。

自分の強みを生かした仕事をしたい

「働く」とは「はた(周り)を楽にする」との恩師に教えてもらったことがある。

高校の頃は「何を訳が分からないことを言ってるんだ?」と思っていたが(笑)
最近、自分の仕事を考える中で、この言葉をよく思い出す。

「働く」とは「はた(周り)を楽にする」との恩師に教えの通りに、
自分にしかできないこと、自分の強みで、
社会に貢献することが、働くことの本質だと思う。

「好きなことや、自分にしかできないことを仕事にする」なんて
甘ちょろいことを言っているように思われるかもしれないが、

それができない人は、10年後、20年後、30年後には、
ロボットに仕事奪われる可能性が高いと思う。

30年後は分からない

学部時代からずっとお世話になっているアメリカの母校の大学の先生に、
これからの進路を相談した時に、「甘いことを言うな!」と怒られるかなと思ったら、
私が思っていた以上に、めちゃくちゃ賛成されて、すごいビックリした(笑)

「今は大学教授の仕事の方が安定して見えるかもしれないけど、
30年後はどうなっているかは分からない。

オンライン教育の普及で、今のような形の大学は存在しなくなり、
例え終身雇用の教授になったとしても、大学の閉鎖と共に職を失うかもしれない。

今、リスクを取らなかったことを30年後に後悔するかもしれない」って言われた。

(その他、その先生に言われたアドバイスは、こちらの記事にまとめました)

kbooks.hatenablog.com

そんなこんなで、転職を考え中ですが、ブログは変わらずに続けていくつもりなので、
これからもどうぞよろしくお願いします(笑)